普段着物☆SweetRaindrop

気になる決まり事について♪
 

Rules when you wear KIMONO
*着物の暗黙ルール*
着物というと、何かとウルサイ決まり事があるよね。
でも、あんまり堅苦しくは考えなくてもいい。
正装は別にして、普段の着物は楽しく簡単に!
6月

浴衣がお店に並んで、花火やお祭りが楽しみになってくるね〜。
アジサイがきれいに咲いて、雨が続いてすっかり梅雨景色・・・。
どんよりした日が続くとウンザリだけど、たまの晴れ間や雨上がりの夕方なんかは空気が落ち着いていて大好き。濡れた草花の色がつやつやしていて水彩画のよう。絵手紙でも描きたくなるなあ。


6月の着物


さて、6月には単の着物に衣替えです。
裏地の布が付いていない、2重になっていない着物のこと。
補強に、肩やお尻の辺りに裏地が付いている単もあるよ。

単は6月と9月に着るということになってるけど、私はほとんど年中単の着物です。
ウールの着物だからです。ウールは、単で仕立ててあるのが普通なんだって。
そして秋、冬、春と3シーズン着てもいいということになっているそうです。

でも、夏にウールは着ません。暑いから。(;´д`)ゞ
サマーウールならともかく、暑い時期には薄く涼しい素材を着るという事です。
だから、ウール素材や2重になっている袷の着物も着ないのね。

オススメは麻混の着物か浴衣。
落ち着いた柄の浴衣なら、絽の襦袢と合わせて着物風に着ることが出来てお得。
たくさん出回っているポリエステルはオススメしません。柄は素敵なものがたくさんあるけれど、汗を吸わず、通気性が悪く、ずるずる滑って着付け難いよ。初心者はとくに、避けたほうがいいと思う。嫌になって2度と着たくなくなっちゃうから。麻混か、木綿100%がいいよ。普通に洗えるしね。しじら織とかだと、汗を吸ってもべたつかないから肌当たりがずっとさらさらして気持ちいいよ。

私の場合はなるべく涼しく着るために、タンクトップかフレンチスリーブに下はベンベルグの裾よけ、手ぬぐいを半衿にして、ウソツキ袖は省きます。帯はオールシーズンOKの半巾帯か、絽目の入った名古屋帯。いかにも浴衣柄の浴衣+半巾帯で出歩くのは、「今日はどこかでお祭りがあるんですか?」と周りの人に誤解を与えてしまうのでやめましょう。 (゜ー゜;Aアセアセ

絽というのは、ドビー織のように生地に縞模様の織柄が入ったもの。
織り目が詰まったところと、レースのようにすかしになったところが交互になってるよ。

6月の色柄


6月といえばアジサイ。
アジサイ柄は5月頃から6月末までしか着ないのが粋なんだそうですよ。
7月に入っても着るのは、時期が遅れるのでなんとなく無粋なんだそう。
まあ確かに、散り遅れた花は見苦しい感じだから、気にしたいところね。

他の6月の花といえば、桔梗、竜胆、沙羅双樹、菩提樹、露草。
カルタの柄は、牡丹に蝶。

色は、どんな季節でも自分に似合う色が一番だと思うけど、この梅雨の時期ならやっぱり花の色のような淡い紫系や藍色が涼しげでいいよね。

着物の柄は抑え目にして、帯に大き目の牡丹を置いて、帯留めに蝶なんかどうかな?キメ過ぎ?じゃあ、帯にアジサイ、帯留めにカエルとか?もちょっとお茶目して根付にテルテル坊主なんてどう?(笑)

梅雨ならではの、傘や雫、水玉なんかのモチーフで遊ぶのもいいね。

7月と8月

暑くなってきました。
先日は、トンボが玄関に飛び込んできたので捕まえて糸を付けて飛ばして遊びました。昔の懐かしい遊びです。それにしても最近は、虫も触れないお母さんが増えた気が。キ○ガイみたいに消毒しまくってるCMを見るとぞっとします。まあ、毛虫やゴキなんか触る必要はないし、夏場のカビや食中毒には気をつけたいですがね。

7月と8月の着物

真夏の着物と言えば、浴衣!
絽や紗を着るのも良いけど普段着物派としては、浴衣を押したい。
私としては一部では評判のいいらしい新素材の絽や紗の透けキモノは、何がどうあれポリエステルだから手を出したくないので分からない。

6月に続いて浴衣ゆかたと言ってるけど・・・やっぱり間違っても大きな柄が飛んでるいかにも浴衣らしいものに半巾で出歩くのは夕方の近所までに留めて欲しいところ。半衿を付けて着物風に着れる柄のものがあるのでそういうのを選びたい。

浴衣はゆかた、着物はキモノ!っていうんなら麻の着物ね。小千谷縮なんかが代表かな。綿麻だと柔らかくて着心地がやさしい。麻の着物に麻の長襦袢を合わせて着るのがルールらしいけど、ルールというよりこれはけっこう涼しくて快適。洋服で長袖を着ているような蒸し暑さは感じない。そりゃー帯周りには汗をかくけど、着ている間にはそんなにべたべたするとか不快感は感じない。脱いだ時に、「わー、ウエストシェイプ出来たかも〜」って感じ。補正に巻いてたタオルなんかがずっしりしてるもんね。

七緒 (Vol.3) 着物からはじまる暮らしの特集が「大人のゆかた・麻の着物」なので、この本はオススメしたい。着物風にも着れる浴衣の選び方の参考にもなるし、帯の合わせ方や麻の着物の洗い方が載っているので買って損の無い1冊だよ。ただ、載っている反物の値段が高い気がした。もっと安くで手に入ると思うけどな。

7月と8月の色柄

夏といえば浜千鳥。
でも、千鳥”格子”はあったか素材で見慣れているので夏には不向き。それに波柄や青海波(せいがいは)、水の流れを模ったかんぜ水などの古典的な柄は悪いとは言わないけど、ちょっとクラシック過ぎて盆踊りっぽい気がする。魚や貝の柄とか夏らしい素材はなんとなくキモノとイメージが合わない気がする。あくまでも私的な見解だけど。

イチオシはやっぱ萩かな。ちょっとコーヒー豆みたいな葉柄が可愛いよね。

他の花なら、アザミ、ススキ、月見草、ハス、サギソウ。
カルタの柄は、7月が萩に猪、8月がススキに満月・雁。

でも、着物らしくこの時期に着るのなら、紺か藍かブルー系のすっきり無地着物に白い帯が一番かな。それだけだと詰まんないって人は、帯周りでストーリーを作って遊ぶのが良い。

涼しげなレース編みの帯締めとか、透き通ったガラス製やプラスチック製の帯留め、帯飾りがあるでしょ?それを使って、たとえば、白い帯を「天の川」に見立てて、雁柄が入った帯締めプラス船か星の柄の入った帯留め、さりげなく携帯ストラップに短冊みたいなのを付けて帯に挟めば「七夕」コーディネート♪とか、水色の帯締めに金魚か魚の帯留め、ストラップは水玉で水中を思わせるコーディネート。帯留めが猫で、ストラップに金魚鉢とかもおもしろいね。他にもお祭りを連想させる小物を使うとか、色々と夏は帯周りで遊ぶと楽しめそう。

普段着物★SweetRaindropへ戻る